講談社「ヤングマガジン」で2019年11月まで約5年間連載され、第1部が完結。第2部の制作も決定している。累計発行部数900万部超え。
多くの著名人の間で、「今一番面白いマンガ」と称されている。現在、1~22巻まで発売中。
何もかもが前作を凌駕した岡田准一氏の身体能力と格闘センスに脱帽。
堤真一氏のウツボは原作よりも、さらに人間味が溢れていた。
ヨウコ・鈴木・井崎・ミサキ・田高田・貝沼など、それぞれのキャラと立ち位置をしっかりと組み上げた江口カン監督の所業に感服。
平手友梨奈氏のヒナコは、原作では表現しきれなかった闇の感情が、よりヒナコになっていたと思う。
挿入歌の「通りはまだ」のさり気ない歌詞が心にとどめを刺す。
書きたい事は山ほどあるが関係者の皆様、コロナ禍の最中、
心からお疲れ様でしたと申し上げたい。
岡田准一氏と共に目指したものは「前作を遥かに超える今までにないアクション映画」。
岡田氏は前回同様ほとんどのアクションを自ら演じるのみならず、共演者のアクションも考案・指導。
自分の出番がなくても現場に張り付くという徹底ぶりで今作アクションのクオリティを高次元に引き上げた。
加えてレギュラー俳優陣による奇抜かつリアリティあるキャラクター造形。
そしてファブルはなんといっても敵が命。今回の敵・堤真一氏の怪演かつ狂演。
平手友梨奈氏の魂を揺さぶる熱演。安藤政信氏の妙に人間臭い匠演。
これらが渾然一体となり、奇妙だが分厚い人間ドラマが生まれた。
また、コロナによる長期中断という出口の見えない危機的状況を躱して撮り切れたのは、
何よりもキャスト・スタッフの今作へのこだわりと情熱と愛情の賜物に他ならない。
クランクアップした今、僕は前作を遥かに超える手応えに身震いしている。